コスメに内分泌攪乱物質が入っている?

2018/12/19

健康に悪影響を与えるのが、内分泌攪乱物質。パーソナルケア用品やコスメ、クリーナー、プラスチックに未だこの内分泌攪乱物質が使われているのではという議論が10年以上も続いています。私たちはまだ、こんな製品を使い続けなくてはいけないのでしょうか。

 

内分泌攪乱物質とは

 

2012年、世界保健機構が化粧品に含まれる内分泌攪乱物質の定義を発表しました。これによると、内分泌攪乱物質とは、生物、またはその子孫、集団の内分泌系に影響を及ぼし、生体に有害な影響を引き起こす外因性の化学物質のこと。

 

つまりこの物質は、体内でさまざまなホルモンを放出する腺の機能を干渉する化学物質なのです。とりわけ性腺や肝臓、甲状腺の機能に影響を及ぼします。

 

内分泌系、そしてその機能とは

 

 

【図】

〈右半分ピンクのところ上から〉

副甲状腺

膵臓

子宮

 

〈左半分緑のところ上から〉

脳下垂体

甲状腺

副腎

睾丸

 

ヒトやその他多くの動物に備わっているこの内分泌系は、8つの主な腺、卵巣または精巣から成り立っています。それぞれの腺は、さまざまなホルモンを血流に放出しており、成長や発達、細胞代謝、血糖値、、性機能、気分、その他健康状態をコントロールしています。

 

コスメに入っている内分泌攪乱物質

 

内分泌攪乱物質がなぜ化粧品に入っているのは、製品内の微生物やバクテリアの増殖を防ぐため、貯蔵寿命が延びるからです。

今でも、ある定められた量であれば、内分泌攪乱物質(EDC)とされる化学成分が化粧品に使うことができてしまいます。パーソナルケア用品に含まれている最も一般的な内分泌攪乱化学物質は、フタル酸、パラベン、紫外線(UV)フィルター、多環状ムスク、そして抗菌剤です。

 

コスメ製品に加えられる化学物質は、パッケージ上に記されたINCIに表記されなければなりません。こうすることで、購入者が購入前に内容成分について読んで把握したということになるわけです。

 

内分泌攪乱物質の使用に最も慎重なのがデンマーク

 

欧州各国の中でも、化粧品の内分泌攪乱物質の影響に関し、最も活発に研究を行っているのがデンマークです。近年デンマーク政府は、妊娠期女性のためのパンフレットを制作、その中の一章を化粧品に含まれる内分泌攪乱物質についての情報に充てました。

 

ここでは妊娠期や授乳期、新生児の子育て中に、内分泌攪乱物質をどう避けるかについてのアドバイスが書かれています。またデンマーク政府は、3歳以下の子ども用のケア用品に内分泌攪乱物質を使用することを禁じています。

 

内分泌攪乱物質の代表、パラベン

 

化粧品に含まれているのが、さまざまな種類のパラベンで、それぞれ非常によく似た分子構造を共有している化学合成物です。コスメにパラベンが使用されているのは、バクテリアが繁殖しないため。つまり防腐剤として使用されています。シャンプー、メイクアップ用品、クリーム、液体石けんなどに、多く使われています。

 

2004年、英国でパラベンと乳がんとの関連性が報告されました。乳がんの癌組織にパラベンが見つかったのです。この研究報告により、「パラベン反対」運動が始まります。その構造上、化粧品に入っているパラベンは、人体を容易に透過し、女性ホルモンのエストロゲン様の挙動があることがわかりました。

 

どの程度の濃度のパラベンが人体に影響を及ぼすのかは、まだわかっていません。濃度が低ければ人体には無害だと言う意見もあれば、逆に有害性もあるという意見もあります。

 

パラベンを含まないナチュラルコスメ。その貯蔵寿命は?

 

ヘンプタッチでは、製品の耐久性と、肌や体に対する有害微生物の増殖を抑えるのに、3つの方法を採用しています。

 

ウォーター・フリー処方


水を含有していない製品(軟膏、ボディ用オイルなど)は、微生物の増殖を起こしませんので、有害な化学物質を配合する必要がありません。

 

エアレス包装


ナチュラル製品を長くもたせることができる画期的な方法が、このエアレス包装です。空気が侵入しないため、同時に微生物の侵入も妨げてくれます。

 

天然防腐剤を使用


自然界には、化粧品の防腐剤として使える物質がたくさんあります。そんなナチュラルな防腐剤のひとつが「アニス酸」。ヘンプタッチのフェイスクリームに使用されています。アニス欄は製品の新鮮さを保つだけでなく、お肌の自然なpHバランスを整えてくれます。

 

安全で責任ある決定を

 

 

 

2012年に、世界保健機構(WHO)が内分泌攪乱物質(EDC)について報告し、各国に対してこれら化学物質が健康と環境に高いリスクをもたらすことを警告しました。科学や世界的な健康団体、化粧品企業、社会的要人や組織、環境保護主義者、そして消費者団体に至るまで、この内分泌攪乱物質の化粧品への使用については、あらゆる見地から何十年もの間、議論され続けてきたのです。

 

最後に、お使いのスキンケア用品を手にする際、気を付けていただきたいこと。個人レベルであっても、コスメの内分泌攪乱物質の使用に賛成や反対を唱えることはできます。危険な化学成分を含んでいない化粧品を求めるため、快適で喜びにあふれ、安全で責任のある決定ができるのではないでしょうか。

 

 

参照URL:

ndoscrine science.org

https://www.endocrinescience.org/the-endocrine-system/

 

Zveza potrošnikov Slovenije

https://www.zps.si/index.php/okolje-topmenu-320/nevarne-kemikalije/7040-hormonski-motilci-10-2014

 

Ministry of environment and food Denmark

http://eng.mst.dk/about-us/news/news-archives/2012/jun/danish-criteria-are-effective-for-the-identification-of-endocrine-disruptors/

 

Parabens in Cosmetics

https://www.fda.gov/cosmetics/productsingredients/ingredients/ucm128042.htm

 

Personal care products and endocrine disruption: A critical review of the literature

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20932229